ここのところchainer, TensorFlowとpythonを使ってみることが多かったのですが、他の方はよく
$ virtualenv
というコマンドを使って、そこに環境を構築していました。名前からすると「何らか」の仮想環境を構築するものなのでしょう。ちょっと調べてみると、python専用のライブラリを「試しで」作るときに、メインの環境にダメージを与えないようにするものでした。要は、VMwareやDocker(こっちの方が間隔的に近い)の様な仮想環境ですが、python限定なのが特別です。(ただ、試しにやってみたら、頑張れば、その中でのみ連携して動くJavaやc++のライブラリ、プログラムも入れれそうな感じです。ただ、Javaやc++のライブラリが特別な別のパッケージを要求していると、かなり大変そう。)
1.インストール
pipコマンドが使えるようになっているなら簡単です。
$ pip install virtualenv
これだけです。(中身は10行くらいのpythonスクリプトです)
2.仮想環境の構築
以下のコマンドだけです。
$ virtualenv testenv
これで、testenv/というディレクトリが作成され、配下に以下のディレクトリが作られます。
bin/ include/ lib/ local/
ここに当該OS環境におけるpython環境がコピーされてきます。(後で追加したpackage等は入っていません。使いたい場合はここで再構築です。)
3.仮想環境の実行
この環境でpythonのあるpackageを試してみたくなったら、以下の手順になります。
$ cd testenv
$ source bin/activate
この"activate"は先ほどコピーされたbin/以下に入っており、これを実行することにより、pythonバイナリ、ライブラリはtestenv/以下のものを参照するようになります。(プロンプトにtestenvの文字が追加され、仮想環境下で動いていることがわかります)
つまり、この環境下で"pip"コマンドでインストールすると、testenv/以下にインストールされることになり、本体OSのpythonには影響を与えません。
4.仮想環境の終了
以下のコマンドです。
$ deactivate
5.仮想環境の削除
お試しが終了して、必要なくなったらディレクトリ毎削除すればOKです。
$ rm -rf testenv/
と、非常にお手軽に色々なpythonのパッケージを試すことができます。
0 件のコメント:
コメントを投稿