2013年1月2日水曜日

Clangのこと

FreeBSDのデフォルトCコンパイラがLLVM Clangになったとのこと。
従来のgccを2012年11月のFreeBSD 10-Currentから替えたそうです。(もっともgccをデフォルトで使う設定も残されます。完全に互換性がなく、まだgccでないとビルドが通らないものがあるそうです)

なんでこんことをメモしたかというと、gnuの新しいライセンスGPLv3が色々と物議を醸している影響です。実際、LinuxのkernelもGPLv2のままでGPLv3への移行はしないと決定したと聞いています。問題なのが、GPLv3に入れられた条項で、特許を放棄しろというような項目があるんだそうです。わかりやすくいうと、GPLv3を表明しているgccでプログラムを作成すると、当該プログラムは特許を放棄することが要求されるようです。(このあたり解釈が難しいらしい。完全強制するという表現ではないようです。ただ企業としてはいやですよね。)
このところライセンスよりも、企業の利権を守るために特許でさんざん争われてるため、copyleftだけでは自由なプログラムの実現が困難だと考えたんでしょうね、Richard Stallmanさん。ちょっと過激すぎる気もします。(でもLinux kernelはgccでビルドされてたはず。そのあたり完全な強制力はないのか、あるいはLinux kernelは今後GPLv2のgccでしかビルドしないのか、よくわかりませんが)

それでBSDライセンスのLLVM Clangが注目されてるんだそうです。しばらくは、gccのライセンスやら、GPLv3がどうなるのか見てないといけません。(確か、GPLv3の文言決めて公開するのにもずいぶん時間がかかった記憶があるから、まだ流動するでしょう。)

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